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アルナーチャラ―神への道1

 前世のカルマは、修行者には気の重い宿題かもしれないが、神は、とっておきのおもちゃで遊ぶ子供のように世界を楽しむ。

 アルナーチャラへ行きたかった。見て、触れて、あの空気に包まれたかった。それだけのつもりだったのに。
 旅の真の目的が、辿り着いた後に分かることってあるんですね。カウンセラーの前で話し始めてから、自分の話の内容を理解する患者みたいに。


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 12年に一度だけ咲く、クリンジの花畑を見に行く。そんな友人の誘いに乗ってみることにしました。
「山全体が、薄紫に染まるんですって」

 旅は、ケララ州のコーチンから始まりました。ガイド付き、食事付き、タクシーまで手配済みのツアーです。私にしてはあり得ない贅沢! でも、今回は何故かこれでいいような気がしてました。
 目的地は、ムンナールです。

 ケララは、大きな水害から一か月経っていない時期でした。バックウォーターの建物には洪水の跡、山沿いの道には崖崩れがあちこちに残されたまま。
 災害大国の日本人には他人事でなくて、胸が痛い風景です。観光は、地元のためになると割り切るしかない。そう思って、心の中で手を合わせました。
 コーチンからタクシーで山道を揺られること3~4時間。ようやくムンナールのホテルにチェックインです。

 
2018.9.19ムンナール茶畑

 翌朝は、タクシーをジープに乗り換えて出発。霧に煙る茶畑の中の山道を、窓の無いジープは、飛ぶように駈けて行きました。

 ムンナールは、インドではダージリンと並ぶお茶の産地だそうです。高原の涼しさとアラビア海とインド洋から運ばれる霧が、おいしいお茶を育てているのでしょう。

 ジープで1時間、徒歩で1時間。つまりラストは、山道を歩くコースでした。思ったよりも、本格的登山。熱帯だからと、サンダルとシャツだけという軽装が悔やまれしたが、無事に辿り着く事が出来ました。


2018.9.19クリンジの花

2018.9.19クリンジの花

 未だ日本では、無名に近いスポットです。標高は、2500mくらいでしょう。日本なら森林限界で草原や荒地となる高度ですが、熱帯なので、まだまだ森の中です。木立の間の細い山道を抜けて、薄紫の花々の群れがやっと見えた時には、感激で涙ぐむ方もいました。
 日本では、高原のお花畑というと、草の花のイメージだと思います。クリンジは、背の高い木の花。どうして、あんな目の眩むような急峻な崖に木が育つのか、本当に不思議です。12年に一度だけ目覚め、また眠りにつく。生命の力なのでしょうか。


2018.9.19ムンナールのゾウ (448x333)

 ホテルへの帰途、野生のゾウの親子が現れました。ゾウは夜、高原のダムに水を飲みに現れると聞いていたので、ビックリ。意外な遭遇に、感激もひとしおです。
 雨季は終わりなのかと思っていたけれど、早朝と午後にはしっかりと雨が降りました。登山の時に雨に当たらなかったのは、むしろラッキーだったようです。

 前半の旅を予定通りに終えた私は、友人と分かれてひとり、コーチンからチェンナイへ行く飛行機へ乗りました。
 本当の旅のメインは、これから始まるのです。


    2018.9.22ラマナアシラム

 空港からのプリペイドタクシーは、街を抜け、湖と川を渡り、田園を駈けて駆けて、懐かしい風景の中へ。
 10年ぶりのアルナーチャラ。10年ぶりのラマナアシラムです。
 私は、まっすぐオフィスへ行き、2週間の滞在予定を確認して、キーを受け取りました。

 今回のゲストハウスは、道の向こう側にできた新しい棟でした。車とバイクが増えすぎて、渡るのも一苦労。(命の危険を感じるので、信号機欲しい…)。お部屋は、お湯もちゃんと出てキレイ。その辺はまあ、予想通りでした。
 ビックリしたのは、サマディーホールの大理石のラマナ像が、金色になっていたこと。これって、ラマナご自身の趣味に合っているのかしら??
 私の感想はともかく、インドでは、1994年に1杯1ルピーだった街角のコーヒーが、2018年現在30ルピーくらいという物価高。金箔ラマナが、インドの経済発展と、満月の夜の巡礼ギリプラダクシナ大人気を物語っていることに、間違いはなさそうです。

 翌日の夕拝のときに、アシラム在住のSさんを見かけ、声を掛けました。
「10年ぶりですね。10年前の12月のディーパム祭で、隣で泣いていた○○です」。
少しの間の後、思い出してくださったSさん。
「今回も、泣いていたんですか」

 その後、夕食開始まで30分。私は自分でも信じられない話を、するすると始めました。思い出すように。

「私って、人間としての前世がほとんど無いみたいです。アルナーチャラに集まるのは人間だけではありません。パワースポットって、霊、スピリットも集まる場所だから。私は、霊として住んでいたんです」。

 わたし、何時からそんなこと、考えていたんだっけ?

続きます。

プロフィール

Who‐kuちゃん

Author:Who‐kuちゃん
20世紀インドの大聖者ラマナ・マハルシ、聖地アルナーチャラとの深い縁を支えに、宗教も哲学も超えて行きます。真の自分をみつけるお手伝いが出来たらいいなあ。
私はわたし。
いつだって幸せ。

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