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伊勢そして奈良――平和を祈る

2016.5.18伊勢神宮外宮

 手元のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの無料チケットの有効期限は、5月いっぱいでした。
 初の大阪ステイ? もったいないから、ついでに巡礼しちゃおう。インドは4回、高野山は2回巡礼済み。
 ここはやっぱり、初お伊勢参りしかない! たまには、メジャーに日本の王道スピリチュアルしてみようと、旅を決意しました。
 まあ、きっかけはナンでもええじゃないか。

 伊勢市駅前で夜行バスから降りると、明るい朝でした。サミット直前でコインロッカーはすべてクローズ。やっと見つけた手荷物預かり所にスーツケースをおいて、参道を歩き始めしました。まずは外宮へ。
 警備が厳しいせいで街が空いているのは、ラッキーかもしれません。新緑の輝き、緑の気配が濃厚でした。

 伊勢神宮は、天照大神を祭る皇大神宮(内宮)と、そのお食事を司る豊受大神宮(外宮)に分かれています。広大な神域には、五十鈴川の清流と森、別宮、摂社等が点在。大規模な式年遷宮がマスコミでも大きな話題となったのは、未だ記憶に新しいところでしょう。
 未婚の内親王、または女王が、斎王となって巫女を務めた特別なお宮として有名です。その伝統は鎌倉時代には廃れてしまったそうですが、ここが日本の歴史上、最も重要視されてきた神社ということに間違いありません。
 天皇家の先祖を祀る社でもあるため、永く一般人の立ち入りは許されませんでした。お伊勢参りが大ブームとなったのは、庶民の参拝が許されるようになった江戸時代から。まして、異国の首脳が訪れるなんて、百年前千年前に誰が想像できたでしょうか。
 
 日本の歴史。その中で、私のご先祖様たちがどんな風に生きてきたのか、私は知りません。坂上田村麻呂に征服された北の蝦夷は、本流とは無縁だろうけれど…。母方の旧家でも、5百年遡るのがやっと。しかも、10代20代前ともなると、ご先祖様の数は数十万。歴史書に記述が無くても、この国の誰に関しても、私と無縁とは言い切れませんよね。
 それにしても、神話や宗教と政治を結びつけるのってどうなの? 歴史的価値イコール霊的価値ではないんじゃないの? そんな疑問も、私が今まで伊勢神宮に興味を持たなかった理由のひとつなのだけど…。
 しかし、結局のところ、信仰の道、霊性の世界に、王道も邪道もない。別の道を歩いていても、いつか同じ場所に辿り着くのだから。それが、今の私の見解です。 
 
 いよいよ、境内の参道へ。まず、ここが普通じゃないと一目で分かるのは鎮守の森でしょう。大木が連なり、太古の力を宿しているような深さ、大きさが圧巻。
 何百年とも知れない大木の、堂々とした幹にそっと手を触れると、瑞々しい力が伝わってきました。
 なんという清らかさ、力強さでしょうか。並の神社なら、これ一本がご神木という扱いになりそう。けれどここには、参道にも背後の森にも、そのような古木、大木が溢れているのです。
 そして、五十鈴川の清流と山。女神様というよりももっと、荒ぶる神、大きくて強い神様が鎮座されているような印象を受けました。それが何なのか、私には分かりませんが。

2016.5.18伊勢神宮内宮2

 テレビで、G7の首脳が宇治橋を渡り、内宮正殿前のこの階段に並んでいる映像を見ました。

 シントーイズムって、分類上は、聖典らしい聖典もない原始的な自然宗教になりそうです。海外の方(多分クリスチャン)にはどう説明されたのでしょう。宗教というより、歴史と伝統への敬意を求めるっていうセンかな。

2016.5.18伊勢神宮内宮正殿

 西欧文明は、森を敵対視する牧畜文化、日本は森と共存する文化という見方があります。自然破壊が進んだとはいえ、日本の森林面積の今でも世界3位。(昔は1位じゃなかった?)それは古代から脈々と守り受け継がれてきたものでした。
 一方ヨーロッパでは、地中海沿岸まで覆いつくしていたという古代の森は、ほとんど失われてしまいました。文明化が砂漠化になってしまっていたのです。失われた古代文明の数々。現代に残るヨーロッパの森は、きちんと保護されていると聞きました。
 つまり、西欧の方々も、今では森の尊さを知っているということですね。

 伊勢に残る聖なる森。古代そのままの清らかさや力強さは、世界の首脳に伝わったでしょうか。平和を祈る祭りが繰り返されてきたその場所で、皆さま、共に平和を祈ってくださいましたか?

 外宮からバスで内宮へ廻った私は、正殿参拝の直後に貧血気味になりました。境内広すぎ! 休める場所を探して辿り着いたのが参集殿です。G7首脳も、ここでひと休みしていましたね。
 私の体力では、境内の別宮参拝も摂社末社巡りはムリと諦めました。おはらい町もおかげ横丁も…。私は、門前で赤福餅だけ頂いて、すぐに近鉄電車で大阪へと向かうことにしました。
 ああ、眠い。紀伊半島の景色を楽しみたいのに、目が開けらない。旅の初日って、疲れていてもハイテンションになるのが普通なのに、変ですね。ホテルに辿り着いたら、もう動けません。
 大阪の安宿は、意外に快適でひとり旅にはぴったり。取り合えず、おやすみなさい。


<2016.5.21奈良1

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのお話は、またの機会にしましょう。(旅の主役交代?)

 最終日は、奈良と決めていました。
 奈良の国立博物館に仏像館があると聞いて、それぐらいなら私の足でも行けそうだと思ったのです。仏像大好き!高校の修学旅行以来の訪問になりました。
 近鉄奈良駅からまっすぐの道を歩いて奈良公園へ向かうと、インドのような香り…。鹿さん、こんにちは。 
 法隆寺や薬師寺の仏さまにも会いたかったけれど、足の疲れが残っていて歩けそうありません。式年遷宮したての春日大社もムリ。それでも、東大寺だけはお参りできました。

 ここも、鎮護国家を願いが込められた場所でしたね。創建は、聖武天皇の時代。752年の盧舎那仏、大仏様の開眼供養には、インド人の僧侶ボディセンナも招かれたと伝えられています。
 伊勢神宮は神道、こちらは仏教という違いはありますが、願いはひとつ。平和への篤い祈りは、今も昔も変わりません。

 それでも、今も昔も、世界に争いと破壊は絶えません。今日の瞬間にも、宗教の名の下に、どれほどの血が流されているのでしょう。何故? 何のために?
 神戸、東北、そして熊本etc.の災害は? 大切な誰か、何かを失くしてしまった人たちには、神サマ仏サマの導きも幸運も、見えないかもしれません。何故、私が?と。

 それでもそれでも、神仏の守護はあったと今の私は信じています。被害が少なくなるようにと力を尽くしてくれた神々、あるいは大霊が居られたに違いないと。証明する手段はないとしても、きっときっと。
 取り合えず、感謝の祈りを。
 苦しむすべての魂に、愛と祝福が届きますように。

 私は、ヒト気の少ない法華堂(三月堂)の隅で足を組み、少し座りました。納めた護摩木に書いた文字は、「家内安全」ではなく「世界平和」。

 仏像館の仏像は、うっとりするほど素晴らしいものばかりでした。祈りのカタチ。
 繰り返し繰り返し伝えられてきた厳かな祭り。この地、この国を守りたいという強い志を持った、特別の祈り。それはきっと、美しくて尊いものです。
 
 この地を統べる数多の神仏、力あるものたち。
 聞こえますか、私の声が。
 教えてください。私に何ができるのか。


2016.5.21奈良大仏殿広目天

          2016.5.21奈良大仏殿多聞天

 背後に気配アリ。鹿さんが、脇の間から頭を出して、手に持った地図を半分食べていました。舐めてもダメ。撫でちゃうんだから。
 そういえば、大阪でたこ焼き、食べそこなっちゃった。逢いたくても逢えなかった人も。
 いつかまた、縁があったらもう一度。


2016.5.21奈良2
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テーマ : スピリチュアルライフ
ジャンル : 心と身体

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Who‐kuちゃん

Author:Who‐kuちゃん
20世紀インドの大聖者ラマナ・マハルシ、聖地アルナーチャラとの深い縁を支えに、宗教も哲学も超えて行きます。真の自分をみつけるお手伝いが出来たらいいなあ。
私はわたし。
いつだって幸せ。

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