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ありがとう、うさぎ君

 命は、こんなにも重い。
 こんなにも輝いている。
――わたし、これほどいのちと向き合い続けたことってなかったと思います。 
2014.11.18姿見の池のそば

 10月31日10時、うさぎ君を自転車の荷台に乗せて病院へ行きました。
 うさぎ君はトシのせいで奥歯がほとんど抜けて、残った歯だけが伸びるため、口の中が化膿しています。抗生物質で治療中でしたが、先週はついに頬が破裂。病院で、すっきり消毒しました。この日の通院はその傷口のチェックと、お薬をもらうためのもの。前夜から食欲がなかったので、ついでに点滴もしてもらいました。

 11月4日10時、胃腸がなかなか回復せず、また病院で点滴。

 ニンジン下ろし、ヨーグルト、りんごジュース、ビスケット…食べやすいものや消化に良いモノを選んで薬と一緒に与えますが、なかなか食べてもらえません。ケージの扉を開けておいても、中で寝てばかり。

 胃腸薬が切れて、また食欲ダウン。人間用の胃腸薬を取り敢えず上げてみたけれど、効果なしです。ニンジン下ろしもあまり食べなくなりました。背中をさすって気を送っても、キャベツを少し齧るだけ。
 足腰も弱って、トイレも上手くできないようです。何故か、カーペットの上へわざわざやって来てお漏らし。私の顔を覗き込んでニコッと笑うので、怒ることもできません。

 もう駄目! また点滴しなくちゃ、と思ったその日は、病院がお休み。私には、見守るしか術がありませんでした。がりがりに痩せた背中を手のひらで温めながら。

 11月14日13時、弱っているうさぎ君が、またケージから出ようとします。入口から落っこちてドタ。ズルズル、ドタ、ズルズル…。傍に来ようとします。私は、うさぎ君の糞尿にまみれたお尻を洗ってから、病院へと急ぎました。

 うさぎ君、体温32℃、ひどい貧血で腎機能も肝機能も低下。緊急入院になってしまいました。
 酸素吸入、保温、点滴――これって危篤?
 洗ったのがまずかった?
 もっと早く来るべきだった?

 3時間後、体温36.5℃。未だ冷たいけれど、取り敢えず連れ帰ることができました。

     2014.11.15オムツデビュー
 ストーブの前の座布団に横になったまま、うつ伏せ座りもできないうさぎ君。それでもやっぱり、私の方へズルズル、這ってきます。
 何故? この頃は寝てばかりが多かったのに、何で出てくるの? 死期を悟って?
―――ああそう、私の足元、座椅子の脇がキミの指定席だったね。

 11月15日、紙オムツを買いに行きました。うさぎ君、オムツデビュー。これでお漏らしを気にせずに抱っこできます。
 膝に乗せ、抱きしめても抱きしめても、手足が冷たくて温まりません。歯を時々カチカチ鳴らすのは、苦しい息をしているからなのでしょう。

 11月16日、体温は戻りましたが、食欲が戻りません。ジュースにお薬とペレットの粉末を入れて、注射器で飲ませるのがやっと。

 こんなに長時間、うさぎ君を抱っこしたのは、実は初めて! オトコは抱き付くモノで、抱かれるモノじゃないというのがカレの言い分です。
 でも、ナデナデされて甘えるのは大好き。手のひらで頭をそっと持ち上げると、私の顔を見て笑ってくれます。大好きなリンゴをひと口だけ。
 その日は寝る前まで、ずっと膝に抱いたまま一緒にいました。

 11月17日月曜日、朝一番にケージをチェック。うさぎ君、未だ大丈夫みたい。寝返りを打てないほど弱っているけれど。
 抱き上げてストーブの前へ連れてくると、薄眼を開けて口をパクパク。話したそうにします。
――これって、お別れの言葉? まさかね…。
 朝食と薬の準備をして戻ってくると、もう息をしていませんでした。

 2014年11月17日7:40AM、永眠。享年13歳2カ月。
2014.11.18ハイドちゃん見送り

 いっぱい私を愛してくれました。

 うさぎの男の子の求愛の激しさを、タダの本能と笑うことはできません。本能と真の愛を区別する智慧が未だ無いということは、本能に真の愛までも含まれて居るということ。千のキス、万のキス、いつでも真剣で本気で。

 私の傍で最期を迎えると決め込んで、全うしたね。だから、笑っているんだ。
 普遍の愛を何百回説いても理解きなかった君も、成仏できたみたい。ヒトへの転生は無理だとしても。
 
 本気で愛して、本気で生き抜いた君に乾杯! 
 今まで、傍にいてくれてありがとう。

 11月18日、近くの公園の傍でうさぎ君の火葬式を行いました。
 失くしたものなんて何も無い。けれど、菊の花に包まれキレイになった君への愛おしさがふいに込み上げて、泣きそう。
 指の長さ程の大腿骨、爪くらいの肩甲骨、手のひらくらいの頭蓋骨、ひとつずつ拾って壺に収めて…。午後の日差しが眩しくて、明る過ぎてくらくらします。

 未だ、朝起きて君の気配を探してしまいます。当分、慣れることはできそうにありません。
 
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プロフィール

Who‐kuちゃん

Author:Who‐kuちゃん
20世紀インドの大聖者ラマナ・マハルシ、聖地アルナーチャラとの深い縁を支えに、宗教も哲学も超えて行きます。真の自分をみつけるお手伝いが出来たらいいなあ。
私はわたし。
いつだって幸せ。

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