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私は誰…45―カルマ返しの罠

 幸せになりたいよね、みんなみんな。
2014.3.1靖国の白梅
 本屋さんに並んでいるのは、人生の成功を謳う甘いスピリチュアルブックばかり。仏陀は、国も家族も捨てて家出し、最後にはその国さえも失くしたのに…この違和感は何なのでしょう。

 就職しました。

 私の専門は編集ライターです。編集事務は総合職なので、能力の証明は難しくて、コネなし再就職はまずムリ。せめて普通の事務職をと希望しても、私の経歴とトシでは厳しくて、書類審査で落ちまくっていました。(履歴書だけで見ると、私ってよほど性格か能力に問題がありそう…)。
 フツーの会社でフツーの事務のお仕事を見つけることが出来たのは、まさにラッキーでした。

 研修開始して、ドジを連発しながらも耐えること一カ月。携帯に見慣れぬ着信がありました。それは、以前応募した出版社の社長兼編集長からのもの。
 
 なっ! 何で今なの!? 履歴書プラス感想文と企画書を提出したのは、一カ月以上前なのに。出版社への応募では、箸にも棒にもかからない扱いを受けてきたのに。 
  
「すいません。御社が第一希望ですが、ひと月前に就職してしまって」
T社「取り敢えず、週末なら働けるでしょう」

 何しろ、私が応募した百社の中では一番の有名出版社。(新卒時代も、浪人歴あり四大文系女子。二流の会社しか受けていないけど)。編集長は業界の有名人だとか。私の経歴からみて、駄目モトの応募だったのです。
 モノを書く喜び、本を作る喜びは、かけがえのないもの。

「就職した会社に内緒で、面接をお願いできませんか」
T社「では、明日の日曜は○○会館に居るので、4時位に。過去に手掛けた取材記事を持ってきて下さい」

 ところが慣れない仕事で疲れ果てていて、しかも思いもよらぬ幸運に舞い上がり過ぎた私がしたことといえば…。

 気の利いた取材記事がないかと部屋中探しまわって、ギリギリの時間に家を出発。ついでに、道に迷って遅刻。(神田・御茶ノ水周辺の道って、ホント分かり難いんです。)アリエナイ…。

 T社編集長は、私の提出した出版社のゲラを手に取ることもしませんでした。教育系B社や旅行系J社の記事なんて、超硬派総合誌にふさわしくない? 私は、怠け者のダメ人間とみなされてしまったようでした。

 憔悴しきって帰宅した翌日、更なる恐怖が待っていました。就職先の上司からの呼び出しです。
「神田警察署から電話があったぞ。オタクの会社の○○さんのカードが届いているって」
 
 このカードとは、サラリーマンがよく首から下げている身分証のこと。会社に入るカードキー兼用タイプです。いつもスイカ定期券と同じポケットに入れていたのが、今朝は見つからなくて…。
 アリエナイ…。私がどれほど青ざめたか、想像してみて下さい。

上司「神田に、出かけることもあるのだね」
  「はい、ちょっと」

 私は、T社からの電話を受けたとき、ホーリーマザー(大聖ラーマクリシュナの妻で聖人)の生誕祭の花を飾っていたことを思い出していました。赤と白のカーネーションで花の首飾り。
 しまった! これって「ラッキー」じゃなくて「カルマ返し」の方だったか。

 善い行いには良い人生を。悪事を働く者には罰を。原因と結果。それが宇宙を統べるカルマの法則であると云われています。善悪は世相と共に移り変わる幻、マーヤーだとしても。

 ところが実際には、修行が進むほど有り得ない不運に見舞われる、という話は少なくありません。国を失くした仏陀、キリストの受難等々の例を引くまでも無く。
 信仰篤いヒンドゥ教徒達は、これをカルマ返しと呼びます。恩寵により、過去世の罪が清められたのだと。アバター、神の化身には、信者のカルマを引き受けて下さる力があって、骨折級のカルマが擦り傷級で済むのだと。
 確かに、これまでボランティア等や瞑想会の道中では、痴漢・スリ・置き引き・ケンカ売られる・貧血で倒れる等々トラブルのテンコ盛り。まさに、有り得ない確率で私に上に降りかかって来ました。

 今回の大騒動は、ホーリーマザーの恩寵によるカルマ返しだったのでしょうか。
 けれど私には、カルマとは、私自身心の歪みや癖のようなもの、という説の方が納得できます。

 そう、こんなことが起こったら面白いって思っている誰か。私が現実世界で幸福になる訳がないと思っている誰かが居るでしょ! 
 世界は、私の心を映す鏡。神との対話そのもの。その誰かって多分、真理を愛し過ぎていて、すべてを明らかにしたくてたまらない私のこと。それを知ることこそが、恩寵だったのではないでしょうか。

 内側へ向かう心・智慧の道にはカルマは無関係であると、ラマナ・マハルシはおっしゃいました。気に病む必要などないと。

 ここにおいでと、私をいざなう声。
 深く深く愛しているのだと。
 辿り着いた場所、聖なる地の圧倒的な静寂。
 清らかさ。
 真理と共に常にある、真我である幸いを、どうやって伝えたらよいのでしょう。
 すべては巡礼の旅なのだとしたら、この足の痛みもまた恩寵――心の傷も。

 何にも依らない私が私であることの幸いが、そのすぐ先に見えています。

PS:就職した会社は、未だクビならずに続いています。
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プロフィール

Who‐kuちゃん

Author:Who‐kuちゃん
20世紀インドの大聖者ラマナ・マハルシ、聖地アルナーチャラとの深い縁を支えに、宗教も哲学も超えて行きます。真の自分をみつけるお手伝いが出来たらいいなあ。
私はわたし。
いつだって幸せ。

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