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私は誰…40―ラーマーヤナから始める

 文字を覚えたての小さい頃、生まれて初めて自分ひとりで読んだ本を覚えていますか。
 たどたどしい指。それでも次のページを捲るのが待ち遠しくて堪らない。イメージした世界が目の前に広がってくるような不思議な感覚。胸をワクワクさせてくれた最初の物語のことを。
 私の読書歴の初めを飾るのは、講談社の文学全集でした。
  紫花菜1

 父は、最初の子供、姉さんが生まれるとすぐに、講談社の「世界童話文学全集」全十八巻を買い揃えました。当時は、月給以上に高かったはずなので、ローンだったのかも。赤ん坊へ贈るには、なかなか思い切った買物でした。
 講談社では「世界少年少女文学全集」全五十巻が有名でしょう。このエンジ色の箱入りの豪華な全集は、1960年代から70年代の小中学校の図書室の常備品だったので、見覚えている方は少なくないかもしれません。童話文学全集の方も同様の厚さと装丁。つまり、ルビ付きとはいえ文字が多くて、けっこう厚い本です。
 ラインナップは、ギリシア神話、イソップ、グリム、アンデルセン、アラビアン・ナイト等など。この中に、聖書とインドの古典2冊が含まれていました。このうちの一冊がラーマーヤナです。これは、日本で出版されたラーマーヤナの中で、最もメジャーな本の一つでしょう。少なくとも私は、専門書コーナー以外で見かけたことがないので。
 内容は、ダイジェストながら大人も楽しめるレベルだったのではないでしょうか。大切なエピソードはきっちり網羅したうえで、このシリーズの他の本同様に、丁寧な文体でまとめあげられていたように思います。

 古代の神話や聖典、叙事詩には、お話以外の枝葉のエピソードや寓話がいっぱい含まれています。お話がひとつ進めば、その評論と解説、実用関連情報もプラスしておくようなイメージです。文字も本も無い時代には、それが口伝として覚えやすく、語り易い形式だったのでしょう。
 吟遊詩人が一節ずつ語りきかせる様子が眼に浮かびます。そのようにして古代の英雄譚は、智慧の集大成へと変貌していったのでしょう。気の遠くなるような長い長い時の間に。

 メインストーリーだけ追いかければ一冊に収まるのも納得。聖書、ギリシア神話も、同様です。

 姉と私は競争で、文字を覚えるとたちまちこの全集を読破しました。小学校入学前の子供には、分からないところもあったけれど、漢字に振り仮名がついていれば問題無し。昔は一般書にも振り仮名付が多かったので、私達はすぐに父の本棚の歴史書や小説を漁り始めました。18禁の本を慌てて隠されたこともあったような?

 猿の王様と一緒に戦う冒険物語や、賭け事で自分の王国をすってしまう、だらしないのか真面目なのか分からない王様の物語等々。国も国民も私物ではないので、賭け事の対象にするのは根本的に間違いのような気がするけれど。そんな現代人の常識はさておいて、マンゴーを食べて一休み。マンゴーってそんなにおいしいのかしら?未だ、新鮮なマンゴーもマンゴープリンも八百屋さんに無い時代です。
 見知らぬ世界を思う存分駆け巡る世界観が大好きで、何度も読み返したものでした。
 それは、今でも私の教養の基盤となっています。姉妹の気質が、本を読まない母よりも父に似ているのは間違いありません。

 近所の図書館で、たまたまラーマーヤナのヒンドゥー語からの直訳で全訳の「ラームヤン」(やっぱり講談社)を見かけました。どうやら、翻訳をした池田運氏が地元の方なので寄贈されたようです。徒歩5分。私は、思い切って訪問してお話をうかがうことが出来ました。その時はまだ「マハーバラト」の方は出版前。直訳の意義を熱く語ってらっしゃいました。
 「世界三大叙事詩のひとつ、ラーマーヤナを幼い頃に読みました」と云えるのは、あの本のお陰。思えば、不思議な縁を感じます。

**あの本の写真を撮って載せようとしましたが、何処に仕舞いこんだのか行方不明。ネット検索したら講談社の世界童話文学全集にラーマーヤナは見つかりませんでした。確かに実家でも図書館でも「ラーマーヤナ」のタイトルを見た記憶があるのに??どこで間違ったのかしら。

 話はちょっと飛びますが、エヴァンゲリオンと比べて全くヒットしなかったアニメ「宇宙海賊ミトの大冒険」が好きでした。軽いドタバタSFですが、続編の「2人の女王様」には、宇宙を作った女神さまが登場します。
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 伝説や神話も、イマジネーションによる創作も、ヒトの心が紡ぎだすものなので、その深層にある真我の真理が多かれ少なかれ現れて来ます。そうでないのは駄作!? 聖典は真実、創作物語は嘘、というのが建前ですが、私はそんな、嘘から出た真を見つけると、嬉しくて堪らなくなるのです。

 自分で作った宇宙の生命を、退屈しのぎに破壊していく未熟で残酷な女神さま。マーヤーの女神そのものって感じですね。探していた半身といえる相手と巡り合い、母性に目覚めるまでのお話になっています。
 退屈とは、孤独であること。世界のすべてが自分なので、自分しかいない世界が寂しくて堪らない。これって神様の概念としてはかなり難しいと思いますが、よくアニメにしたものだと思います。作者が各種神話の教養があることは、間違いなさそうです。

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テーマ : スピリチュアルライフ
ジャンル : 心と身体

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Who‐kuちゃん

Author:Who‐kuちゃん
20世紀インドの大聖者ラマナ・マハルシ、聖地アルナーチャラとの深い縁を支えに、宗教も哲学も超えて行きます。真の自分をみつけるお手伝いが出来たらいいなあ。
私はわたし。
いつだって幸せ。

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